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【“外資就活" 運営企業の社員による、「働く」とは? 「外資」とは?】     就活に向けてアドバイスもいただきました!







TEDxHitotsubashiUは「Ideas Worth Spreading(価値あるアイデアを広める)」というTEDの理念にご賛同下さるパートナー企業の方々と共に運営を行っています。

今回はTEDxHitotsubashiUをサポートしてくださっているCore Partner、外資就活ドットコムより、岡田知樹様(以下岡田様)へのインタビューをお届けします!


 

本日はどうぞよろしくお願いします。まず外資就活ドットコムのサービス概要について簡単にご説明お願いしてもよいでしょうか?

岡田様:外資就活ドットコムは、一橋生をはじめ、東大生や慶應生を中心とした国内トップ層の学生に支持されている就活サービスです。この3大学では、80パーセント以上の学生が外資就活を使っています。外資就活ドットコムの大きな特徴は、厳密な掲載基準を設け、サイトに掲載する企業を厳選していることです。基準の詳細は公開していませんが「労働環境や仕事を通して成長できるかどうか」「それに対して見合った報酬があるかどうか」などが観点となります。

これらの基準に沿って企業を評価・審査し、一定水準を満たす企業のみを掲載しています。実際に掲載している企業の例として、マッキンゼー・アンド・カンパニーのような戦略コンサル、ゴールドマン・サックスのような外資系投資銀行、Amazon、Microsoftのような外資ITが挙げられます。

サイト名のイメージからは意外に思われるかもしれませんが、日系大手も多数掲載しています。例えば三井物産のような総合商社、三菱地所・三井不動産のような総合デベロッパー、電通・博報堂のような広告代理店、トヨタ・ソニーのようなグローバルメーカーです。

ベンチャー企業ですと、サイバーエージェントやDeNA・エムスリーのようなメガベンチャー、さらに成長著しいミドルベンチャーを掲載しています。

外資就活ドットコムと聞くと外資系企業の掲載のみと思われるかもしれませんが、実は日系企業の掲載数も多く、日系3:外資7くらいの掲載比率です。

外資就活に掲載しているトップ企業は就職倍率が1000倍を超える企業も多く、入社が難しいとされています。この難しい選考を乗り越えるためのサポートとして、選考対策コンテンツも充実させています。例えば先輩が実際に書いて提出したESの本文や、どのような選考があってどういう対策をしたかが分かる選考体験記、事前準備が必須である試験対策のコラム等、就活生の様々なニーズに合わせたコンテンツを用意しています。

ありがとうございます。では、次に就活に関するサービスを提供する企業として「働く」とはどのようなことだと考えられているか、教えていただけますか?

岡田様:この質問をいただいた時に、どう回答しようか迷いました。一就活メディアとしてお伝えしたいのは「画一的な解はない」ということです。私たちは「働くとはこうあるべき」と提示することはしていません。就活生一人一人に、それぞれ色々な「働く」イメージがあって良いと思うからです。

以前、外資就活ドットコム内で「あなたはいつまで働くのか」(*1)というテーマでコラム記事の特集を組んだことがあります。学生から起業家にインタビューを敢行し、「働く」とは何かを語っていただきました。その記事内でも「結局は人それぞれ、様々なケースがある」ことを当社のメッセージとして打ち出しています。

アーリーリタイアして悠々自適な暮らしを送りたいという人もいれば、ビジネスの最前線でバリバリ働きたい人もいます。どちらが良くて、どちらが悪い、というスタンスは当社として取っていません。学生の皆様にとって何がベストなのかを自分自身で見つけてもらうための手助けをするのが当社ですし、外資就活ドットコムです。

なるほど。ちなみに、岡田さんはどのような思いをもって毎日働かれているのですか?

岡田様:私は常に「自分が行ったことを通して、世界が少しでも良くなるように貢献したい」と思っています。その手段としてプロダクトを作る、プロダクトを改善することに関わりたい、と思って就活をしました。最終的に、当社ともう1社のどちらに入社するか迷いました。

もう1社の方では、自分が関わりたい分野の仕事に携わるには少し時間がかかると思い、ハウテレビジョンに入社を決めました。当社の「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」というミッションに加え、外資就活ドットコムという強いプロダクトがあることが決め手でした。

外資就活ドットコムは今年で開始から12年目を迎えるのサービスです。当サービスのスタート当初は、外資系企業に対する学生の志向性はほとんどなかったと聞いています。しかし、この12年間で、外資系企業は一般的な就活生の選択肢となっています。このように、世界の価値観を大きく変えるプロダクトに、入社1年目から関われる機会が得られるのは自分にとってチャンスでした。

少しでも学生の皆さんの就活の助けになり、多くの学生がより良い環境に進むことを目指して働いています。

ありがとうございます。先ほどの「働く」とは何か、という質問へのお答えをふまえ、なぜ特に「外資系企業」に注目しているのかを教えていただけますか?

岡田様:「外資就活ドットコム」が外資系企業に注目している理由は、母体である株式会社ハウテレビジョン 創業者音成洋介の実体験が大きく影響しています。音成が就活活動を始める前の学生だった1990年代初頭、バブル崩壊が起こりました。音成の友人の親御さんが働き口を失っていくところを目の当たりにしたそうです。音成が実際に就活する年には、リーマンショックが起こり、いわゆる「内定切り」もあったと聞いています。

終身雇用制度が実質的に崩壊した世の中で、自分はどうやったらこの世界で生きていけるだろう、つまり「稼げるプロフェッショナル」になるにはどうしたら良いのだろうと考えたとき、12年前の当時「稼げるプロフェッショナル」というキャリアを実現できる就職先が外資系企業しかなかった、とのことです。こういった創業者本人時のエピソードが、外資就活ドットコムの誕生のきっかけであり、名前の由来にもなっています。



なるほど。稼げるプロフェッショナル=外資系という点をもう少し詳しくおうかがいできますか?

岡田様:アメリカなどでは「労働者がある種の専門性を持ち、それに対して報酬がつく」という「ジョブ型」の働き方が一般的です。この「ジョブ型」は今でこそ日系企業でも推進されつつありますが、2011年当時は日本の大学生が応募できる「ジョブ型採用」を行っていたのは外資系企業しかありませんでした。しかし、先ほどもお伝えした通り、外資就活ドットコムは外資系企業だけにこだわっている訳ではありません。

昨今は日系企業の中でもジョブ型採用が進んでおり、そういった企業の情報は外資就活ドットコムでも積極的に収集し、掲載しています。例えば、ソフトウェアエンジニアやデータサイエンティスト、マーケティング職などの職種を個別に募集している企業が該当します。

ありがとうございます。「専門性」についてですが、稼げるプロフェッショナルは自前のスキルをすぐに利用できると思います。一方、私たちのような文系大学生は自分のスキルがなかなか明確になりません。特に文系の大学生に向けた、自分の強みやスキルを見いだすコツなどはありますか?

岡田様:結論から言うと、あまり気にしなくても良いと思います。なぜなら、ここは日本であり日本型のメンバーシップ採用が取り入れられているからです。アメリカでは、マーケティングのディグリーを持っていないとマーケティング職を受けることすら出来ない場合があります。しかも学士ではダメで、マスターやドクターのディグリーの資格やインターンシップとして就業経験を求められるなど、条件付きで初めて専門性を認められます。日本では、そこまで厳密に専門性を定義していないので、やりたいことを見つける意欲があるかどうかが重要です。つまり、今の自分が専門性を持っているかどうかではなく、これから身につけていきたいことがあるかが大事だということです。

更に言うと、例えば商学部でマーケティングやファイナンスを勉強しても、それがビジネスの現場で通用する専門性を有した武器になるかというと、日本の学部レベルでは難しいのではないかと思います。採用する企業側も日本の大学の実情を知っていますし、1年大学で勉強した学生と、10年、20年と経験も知識も重ねた社会人とでは、比較にならないことはわかっているでしょう。

どちらかというと、マーケティングを勉強した上で10年、20年戦える能力、ポテンシャルを持っているかどうかのほうが重要です。つまり、今勉強していることをアピールするよりも、それを使って成果を出せることをアピールする方が重要だと感じます。専門性を明確に持っているかどうかは、少なくとも現状の国内新卒採用市場においては、外資系企業であっても重要度は高くないため、あまり気にしなくてもよいのではないでしょうか。

知識というよりも、意欲やポテンシャルが重要なのですね。では、次にどのような学生が外資系企業に向いているかというのを教えていただけますか?

岡田様:将来極めたい専門性が学生の時点で決まっている方は、外資系企業に向いているのではないかと思います。外資系企業の募集要項では、応募時点で職種が決まっています。例えばマーケティング職・セールス職・ファイナンス職・生産統括といった具合です。入社したら、その道でキャリアを歩んでいくことになります。マーケティング職として入社して、途中からファイナンスに転向するというキャリアプランはやや描きにくくなる場合があります。

もう一つは、プロフェッショナルである以上は結果も常に求められるため、数字やプロジェクトに対して強い当事者意識を持って取り組んでいける方です。こういった意識が持てる方も、外資系企業に向いていると思います。


ありがとうございます。ではここからは、今後就活を控える1、2年生へのアドバイスや、就活中にしておいた方が良いことを教えていただけますか?

岡田様:就活をどう捉えているかは、人それぞれだと思います。ただ一つ共通しているのは、40年先という長いキャリアを考える初めての機会になるのではないか、ということです。

人生の大半の時間を費やすもので、自分がやっていて幸せなことや、心地良いことが何であるかを徹底的に考えてください。そのために、まずは自己分析を行いましょう。

しかし、紙に今までの生い立ちを全部書き出すような自己分析の仕方は、上手くいかないかもしれません。私も失敗した方です(笑)。紙に書きだすのが苦手な私のような方におすすめの方法は、社会人の先輩にとにかく会って話すことです。

学生の皆さんは社会人として働いたことがないので、働くことについていきなり考えろ、と言われても難しいと思います。だからこそ、社会人の先輩に、「働いていてどうですか?」「この業界どうですか?」という素直な疑問を聞いてみましょう。自分が働くことをよりリアルに考えるための、強力なヒントを得られるのではないかと思います。ランチや飲み会など、かしこまり過ぎない、オープンになれる場所で話をするのがおすすめです。

ありがとうございます。続いては、外資系企業を目指し就活中の3年生にアドバイスをいただけますか?

岡田様:とても残酷な話かもしれませんが、ほとんどの外資系企業はこの時期(インタビュー時点の22月)には既に選考が終わっています。探しても募集情報がない企業が多いかもしれません。

しかし、コンサルティングファームは採用人数を増やしているので、3年生の3月~4月くらいから、4年生だと5月~6月までは募集があると思います。外資系コンサルティングファームであれば、まだまだ受けるチャンスはたくさんあります。

また、コンサルを目指すならとにかくケース面接の対策が必要です。ケース面接とは「スターバックスの売り上げを上げる方法を考えてください」「日本のGDPをあげる方法を考えてください」などという抽象的なお題に対する回答を述べる面接です。30分~1時間程度の面接中に回答を出し、面接官に自分の考えた解き方のロジックを説明する必要があります。これを課されないコンサルティングファームはほぼありません。ぜひ入念な対策をしてください。

対策を行う上で気をつけて欲しいことは、「正しい解」を出すことに執着することです。あくまでケース面接であってケーススタディではないので、ディスカッションの方が大事です。一人でやると答えを出すことに集中してしまうので、誰かと一緒に話しながら対策を行うのがおすすめです。

コンサルティングファームで働いている社員に相手になってもらうことが理想的ですが、内定者の先輩を相手に練習するのも良いでしょう。

コンサルティング業界では、外資系だけでなく日系ファームも募集を拡大しています。外資就活ドットコムでは、採用人数は少ないものの少数精鋭集団として独自の強みを持つ日系コンサルティングファームを掲載しているので、日系のファームも視野に入れることをおすすめします。

なるほど。時間も少なくなってきましたので、最後に一言いただけますか?

岡田様:外資就活ドットコムという名前から「外資系企業しか載っていないんでしょ?」とよく言われます。自分には関係ないサービスだと思われやすく、名前の印象から会員登録を見送る方もいます。実際には、皆さんに自信を持っておすすめできる企業、良いキャリアを描けるという企業のみを厳選して掲載しています。ぜひ会員登録して、就活のお役に立ててください。本日はどうもありがとうございました。

ありがとうございました!

*1「該当特集 「あなたはいつまで働くのか」:https://gaishishukatsu.com/archives/166782




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